TVでもたびたび紹介され、墨田区を代表するといっても過言ではないほどの知名度を誇っている、老舗町中華「菜来軒」。
私も以前から存在は知っていたものの、一度も訪問したことがありませんでした。
実は錦糸町は小さい頃よく遊んだ町だったのですが、約15年ぶりに足を運び、その味を確かめてきました。
JR総武線、錦糸町駅北口から徒歩約15分。
本所吾妻橋、両国、錦糸町という3つの駅のほぼ中心にあり、決してアクセスがいいと言える立地ではないですが、運動がてら駅から徒歩で向かいました。
街の賑わいから少し離れた場所にひっそりとありましたが、赤いひさしとのれんが遠くからでもよく目立ちます。
開店直後に入店すると先客はなし。
カウンターのど真ん中に座ると、「奥のほうが涼しいよ!」と陽気なおばちゃんが風のあたる席に案内してくれました。
お昼時になるとスーツや作業着姿の男性が次々にやってきて、あっという間に満席になるほどの人気っぷり。
女性客は私だけでしたが、店員のおばちゃん2人がとても気さくで話しやすく、まるでおばあちゃん家にいるような居心地のよさ。
卓上には割り箸、アルコール消毒剤、ティッシュ、しょうゆや酢などの調味料が用意されています。
メニューは目移りするほど充実した品数でしたが、ここは目当ての五目炒飯(750円)と餃子(450円)をオーダー。
注文から5分ほどで五目炒飯が到着。
この日も客のほとんどが注文しており、名物と呼ぶにふさわしい逸品であることに間違いはなさそう。
炒飯はふわっとした半熟の玉子焼きで包んであり、その上に大きめにカットされたチャーシュー、かまぼこ、エビがドーンとトッピングされています。
炒飯自体も玉子、ネギ、刻みかまぼこと一緒に炒められていて、塩とこしょうもしっかり効いています。
かなりインパクトのあるビジュアルなので、思わずたくさん写真を撮りたくなりますね。
そのままでも十分美味しかったですか、玉子焼きを崩して具と絡めながら食べるとさらに旨みが増します。
チャーシューには少し冷たさを感じましたが、しっかり味付けされていて炒飯との相性もバッチリです。
約3分後には餃子も卓上に並び、定番の酢醤油でいざ実食。
皮はしっとり柔らかく、もっちりしたタイプの食感。
細かく刻んだ野菜が多めに入っていて、ニラとニンニクの香りもアクセントになっています。
ニンニクがしっかり効いたスタミナ系の味が、インパクトある炒飯にもよく合います。
全体的にボリューミーで、私には半分ほどで満腹になってしまう量でしたが、「残したごはんは持ち帰りできますよ!」と女将さんがパックに詰めてくれたので、夕飯にいただきました。
やさしさと気づかいにあふれた素敵な町中華で、常連が多いというのも納得。
混雑時は提供までに少し時間がかかっている印象でしたが、サクッと食べて帰る人がほとんどなので回転も早かったです。
菜来軒(さいらいけん)
住所:東京都墨田区石原4-19-4
営業時間:11:30~22:00
定休日:月曜
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